皆さま、日々ワクワクして、
過ごしていますか?
ワクワク目標達成研究室の森です。
今回は、2019年8月1日に発売された『上級国民/下級国民』を紐解きながら、硬直型マインドセット/しなやかマインドセットの考え方をベースにしつつ、今後の社会の中で、私たちのあり方などを考えていきます。
前回は、「モテ/非モテ」問題がグローバルな問題であり、かつ誰も関心を示さない問題だという指摘をしました。今回は、誰も関心を持たないのであれば、マインドセットをしなやかにすることで対応するしかないのではないのではないか、というお話です。
マインドセットをしなやかにして、「モテ/非モテ」問題に取り組む
では、マインドセットをしなやかにすることで、「モテ/非モテ」問題に対する取り組みは変わるのか?
幸いなことに、『マインドセット「やればできる! 」の研究』では、恋愛や結婚についてのことも書かれているので、その知見を踏まえつつ、かつ個人的な知見も入れて考えてみたいと思います。
出会いまでのプロセス
1.まずは「思い込み」を捨てる
「僕はこんなだから、モテるはずがない」というのは、そもそも思い込み。
これが硬直型マインドセットだと認めるのはツライですが、まずはここが出発点になります。
加えて、過去の恋愛、女性経験があったとしても、それは所詮過去のできごと。
過去思考にとらわれず、まずは未来をみつめることが大切です。
しなやかマインドセットの人は、過去の異性失敗経験を「赦す」傾向にあるそうです。この点でいえば、女性は過去の男性経験は「上書き保存」して、赦しはしないけれども、極力忘れる傾向が多いそうですね。男性は、過去の女性経験を個別に「名前を付けて保存」する傾向があるようです。
2.「なるべく人が応援してくれそうな、夢中になって取り組めること」を見つける
これは、、「モテ/非モテ」問題関係なく、幸福度の観点から、見つけることに意識を注ぐことを強くおススメします。この点に関しては、モテに関心のない人も、ぜひ取り組んでほしいところです。
加えて、人は「夢中になって取り組んでいる人を応援したくなる」もの。非モテな人は、学生時代に野球部やサッカー部で頑張っている男子、そして応援する女子の姿にルサンチマンを持ちがちです(ぶっちゃけ、私もそうでした)。
しかし、そうしたルサンチマンは一度脇において、「なるべく人が応援してくれそうな、夢中になって取り組めること」に取り組むと、共感する人の輪が広がり、その分出会いも増えるといえます。
今の世の中、趣味も多様化していますので、「なるべく人が応援してくれそうな」はあまり意識しなくても、いいのかもしれません(ただ、「ムカデやゴキブリの観察および採集」とか、応援・共感してくれる人がほぼ見込めない場合は、厳しいかもしれませんが…)
3.コンプレックスを持っていることに対しては、積極的に取組みつつ、気にしすぎない
要は体型や顔などのルックス、およびコミュニケーション能力ですね。昔も今も、コンプレックス産業は大賑わい。そのため、情報の取捨選択が難しいのが現状ですが、「自分と同じ境遇だった人で克服した人」のアドバイスに真摯に耳を傾けるなど、適切な情報をもとに積極的に行動を起こすことが必要でしょう。
しかし一方で、コンプレックスゆえに行動できないケースも多々あるので、その場合は気にしすぎないことも重要になります。その点も、マインドセットをしなやかにすることが大切です。
4.場数を踏む(いろいろなイベントに参加する)
何もナンパしろ、というわけではないですが、お見合い目的うんぬん以前に、色々な人に会う場に参加するというのは、人間関係の場数を踏むという意味でも重要になります(ここでも、夢中になって取り組めることとの相乗効果が効いてきます)。
言うまでもないですが、お目当ての女性がいたとして、がっつくとドン引きされます。そこは営業と一緒ですね。一流の営業マンが、商品を売り込まずに、相手の話を聞いたりして相手の悩みに寄り添って、ラポール(信頼関係)を築くことを優先するのと同じです。


交際・結婚後
交際・結婚後に持つべきマインドセットは、一度交際・結婚までいったけれども、破局して「非モテ」的な硬直型マインドセットになっている人は身につける努力をしたほうがいいのでしょう。というより、万人が意識して実践すべきことではあります。
1.「理想の相手」は存在しない
硬直型マインドセットの人であればあるほど「私にぴったり合う理想の相手がいて、お互いに努力しなくても理解しあえる」という幻想を抱きがちだそうです。
まずは、それは幻想だと理解し、互いを理解するために努力を重ねることが大切です。
その点で、自由恋愛よりもお見合い結婚の方が中長期的な幸福度が高いというのは、お見合い結婚の場合、相手が理想の相手だという幻想を持っていないゆえ、互いに相手を理解しようと努力するためだといえます。
2.指摘は「人格の否定」ではない。また、人格否定はしない
硬直型マインドセットの人であればあるほど、パートナーには「ありのままの私を受け入れてほしい」と思う傾向が高いのだそうです。
そうなると、改善のための建設的な指摘でも「ありのままの私を受け入れてくれない」という「人格の否定」ととらえがちになり、破局への第一歩に。
そうならないためにも、何か指摘されたら、「これは人格の否定ではない」とまず意識し、それでもイライラが止まらない場合は、怒りを直線的にぶつけるのではなく、具体的にこう感じたとパートナーに話すべきといえます。
もちろん、パートナーだからといって何を言ってもいいわけではないため、人格否定の言葉(あなたは何をやってもダメ)などは絶対に言ってはいけません。
3.パートナーの問題行動(要は浮気など)は「改善のサイン」と受け入れる
硬直型マインドセットの人であればあるほど、浮気などの兆候があったときに「問題を直視せずに見て見ぬふりをする」あるいは「一方的にパートナーを責め立てる」傾向にあるのだそうです。
もちろん、浮気などの問題行動をするのが悪い、というのは当然です。しかし、マインドセットがしなやかな人の場合、これを「改善のサイン」ととらえて、双方に努力するようにするのだそうです。
それでもダメであれば、相手もまぁ赦しつつ、自分を必要以上に責めずに、次の関係をめざすのが、しなやかマインドセットの人なのだそうです。
まさに「言うは易し行うは難し」の典型ではあります。


次回予告
次回からはいよいよ、「上級国民/下級国民」を分ける最後の要素としての「知識層かそうでないか」についてふれます。