ビジネスパーソンのための『鬼滅の刃』講座 -目的・目標の4観点編 壱ノ型

皆さま、日々ワクワクして過ごしていますか?

ワクワク目標達成研究室の森です。

「ビジネスパーソンのための『鬼滅の刃』講座」

今回から、『鬼滅の刃』をダシに、

原田メソッドの「目的・目標の4観点」について、
ふれていきます。

「目的・目標の4観点」については、
過去にとりあげた記事もあわせてごらんください。

“ドリームマップと目的・目標の四観点”

“目的・目標の四観点のメリット1”

“目的・目標の四観点のメリット2”

「紅蓮華」の歌詞は「目的・目標の4観点」がわからないと真意が理解できない

アニメ版『鬼滅の刃』のテーマソングに、

「紅蓮華」という曲があります。

ぶっちゃけ、街を歩けばその辺で流れているので、
聞いたことがない、という人はほとんどいないはずです。

良識あるビジネスパーソンとして、
歌詞を記載することはできませんが、

この曲の冒頭では、

「強くなれる理由」は、「僕を連れて進む」ことなのだと
高らかに歌い上げています。

『鬼滅の刃』のストーリーに敷衍して考えれば、
主人公の少年が、妹を連れて行動すると、
主人公は強くなれるのだ、と推察することができます。

主人公の妹は設定上、人間でなくなっているので、
鬼のように強い(実際、鬼だから)。
かつ主人公の武器を強化したりもしてくれます。

新しく入社した社員を教育目的で一緒に営業回りすると、
実はその社員はものすごく営業のスキルが高く、
かつ商談のサポートも強力にしてくれるようなものです。

そりゃ、一緒に行動すれば、実績もあげられるでしょう。

このことから考えると、

「紅蓮華」で歌っているのは、
即戦力となる人材を積極的に採用していくと、
組織も強くなれる、みたいな、
かなり当たり前のことを言っているようにみえます。

実際のところ、現在の多くの企業が、
即戦力となれる人材を欲しているのは間違いない。

しかし、「紅蓮華」では、
本当にそんなことを歌い上げているのか?

この謎を解くうえで手掛かりになるのが、

「目的・目標の4観点」になります。

いや、ぶっちゃけ、「紅蓮華」の歌詞から即戦力採用主義を連想するのは、かなりひねくれてないか!?
そうでしょうか?
感覚的に「守りたい存在がいるから強くなれる」ということだと、多くの人は感じると思うけど!?
そうですね。ただ、ビジネスパーソンとして考えると、意外とその理由を言語化することは難しいですね。極論を言えば「足手まといがいたほうが強くなれる? なんで?」と聞かれたら、理詰めで回答するのはなかなか難しい。
その理由を説明する手掛かりになるのが、「目的・目標の4観点」になるわけだな。
その通りです。

「社会他者・無形」こそ、真の鬼滅の刃

「目的・目標の四観点」では、
夢や目標を4つの視点から描きます。

①自分・有形
②自分・無形
③社会他者・有形
④社会他者・無形

『鬼滅の刃』に登場する人間たちを、
「目的・目標の四観点」で分析すると、

「社会他者・無形」が強烈な原点になっていることがわかります。

主人公の少年にしてみれば、
「妹を人間にし、幸せにする」ことが、
強烈なモチベーションになっています。

また、『鬼滅の刃』では、
以下のセリフが何度か登場します。

「大切な人が笑顔で天寿を全うするその日まで幸せに暮らせるよう

 決してその命が理不尽に脅かされることがないよう願う

 たとえその時自分が傍らにいられなくても生きていてほしい」

これは、「社会他者・無形」そのものですね。

鬼殺隊は何度も何度も存亡の危機に立たされ、
多くの人が死んでいきました。

しかし、「社会他者・無形」は、
Uさん一族のサーバントリーダーシップを土台に、
全構成員を突き動かし、最終的にはKさん含む鬼たちを倒しました。

その意味では、

「社会他者・無形」こそ、
真の鬼滅の刃だったといえるでしょう。

「社会他者・無形」を高めると、
「自分・有形」へのモチベーションが高まる傾向にある

「目的・目標の四観点」を描くメリットの1つめが、

『鬼滅の刃』では如実に表れています。

原田メソッドでは、「社会他者・無形」を高めると「自分・有形」へのモチベーションが高まる傾向にある現象のことを「なでしこの法則」と呼んでいます。
2011年に、なでしこジャパンが「東日本大震災で疲弊した被災者たちに勇気と元気を与えたい」から「ワールドカップ優勝」を成し遂げたことに起因する。
ただ、なでしこジャパンの活躍も明確なイメージとして残りにくい現状、「なでしこの法則」に代わる別のネーミングが必要かもしれません。
「鬼滅の刃の法則」とか!?
それはないですね。2021年にもなれば、ほとんどの人は鬼滅の刃とか覚えていないでしょうし、なによりフィクションなので。
じゃあ、どんなネーミングがいいと思うのかね?
シンプルに、かつ流行に左右されない不易的ネーミングとして、
「原田式目的・目標力学第一法則」でいいのではないでしょうか!?
なんか、とっつきにくいネーミングだなぁ……

「身につけたスキルが合っていない」試練を乗り越え
「自分・無形」を高め「社会他者・有形」意識が高まる

主人公の少年は、「社会他者・無形」を土台に、
つらい訓練を乗り越えて、

「自分・有形」としてのスキルを強化していきます。

今でいう高所トレーニングにはじまり、
鬼と対峙できるスキルを身につけるも、

身につけたスキルがどうも自分に合っていない、
このままでは現実を乗り越えられないというスランプを乗り越え、
さらに新しいスキルを身につけていきます。

ビジネスパーソンの皆さま方も実感できると思うのですが、

「身につけたスキルが合っていない」というのは、
ものすごくキツイことです。

今でいえば「AIに自分の仕事が奪われる」
みたいな感覚に近いものがあるかもしれません。

そのなかでも絶望せず、自分を高める努力ができたのは、
ひとえに強烈な「社会他者・無形」意識のたまものでしょう。

「自分・有形」を高めていく中で、
主人公の少年は、確実に「自分・無形」が高まっていきます。

その土台の上で、他のメンバーたちを助けたいという意識、
「社会他者・有形」への意識がさらに高まっていきます。

「自分・有形」の目標に向かう過程で、
「自分・無形」が高まって、心にゆとりができると、
「社会他者・有形」を実現したい気持ちが高まる

「目的・目標の四観点」を描くメリットの2つめもまた、

『鬼滅の刃』では如実に表れています。

「たすきがけの法則」
※なお、原田メソッドでは、「目的・目標の四観点」を描く
 2つのメリットがシナジー効果を及ぼす現象を

 「たすきがけの法則」と呼んでいます。

「自分・無形」というのは、より専門的にいえば「自己効力感」と、いわゆる「自己肯定感」みたいなものが近いのだろう。
「自己効力感」は、バンデューラが提唱した概念で、要は「私はできる!」という感覚といえます。自己効力感の研究は理論面でもある程度深められている感がありますが、「自己肯定感」は、どうも日本独特ですね。基礎理論がなんかふわふわしている感があります。AMAZONで自己肯定感で検索しても、理論というより、ハウツーが圧倒的に多い。
世界的に言えば、「自己肯定感」は「自尊心」とほぼ同じなんだけど、日本人の感覚だと、両者はなんか一致しない。文化的な問題なんだろうけれど。
ま、いずれにせよ、いろんな意味で自分に自信がないと、人と積極的にかかわるのは難しいし、自分の心にゆとりができると、社会・他者にいい意味で目が向きやすいのは間違いないですね。

次回予告 ~鬼はなぜ社会他者・有形、無形を描けないのか~

『鬼滅の刃』の事例からも明らかなように、

社会他者・無形 → 自分・有形 → 自分・無形 → 社会他者・有形

この順序で「目的・目標の四観点」を明確に描くことで、
人間は偉大な業績をなすことができる。

ただ、実際のところ、
ほとんどの人はこの順序で「目的・目標の四観点」を
描くことができません。

というより、社会他者・有形、無形を描くことに慣れていない

「目的・目標の四観点」を描く練習でも、たいてい

自分・有形 → 自分・無形 → 社会他者・有形 → 社会他者・無形

この順番に描いていきます。

こうまでしないと、なかなか「社会他者・無形」にまで、
明確に想いが至らない。

次回は、

「社会他者・有形、無形を描くことがなぜ難しいか」を、

「鬼はなぜ社会他者・有形、無形を描けないのか」という切り口で、
考えていきたいと思います。

今回のまとめ

・「目的・目標の四観点」では、
 夢や目標を4つの視点から描きます。

①自分・有形
②自分・無形
③社会他者・有形
④社会他者・無形

・「目的・目標の四観点」を描くメリット

①「社会他者・無形」を高めると、
 「自分・有形」へのモチベーションが高まる傾向にある

②「自分・有形」の目標に向かう過程で、
 「自分・無形」が高まって、心にゆとりができると、
 「社会他者・有形」を実現したい気持ちが高まる

この2つをあわせて「たすきがけの法則」

無料FBライブ開催! 限定グループへの申し込みはこちら!

ワクワク目標達成研究室では、目標達成や、関連する様々な悩み、未来に対して何を準備したらいいかなどの皆さまの悩みを受けつけ、回答する形でのFacebookライブを行っています! 以下のボタンから申し込みできます(クリックすると、Facebookメッセンジャーが起動します)