目標達成へのよくある3つのアプローチ

 自分自身の不安に正面から取り組むため、

 部下やお子さまが、
 目標達成できるようにするため、

 あなたも、目標達成についての本は、
 1冊や2冊は、ごらんになったことが
 あるのではないでしょうか?

 私も数多くの関連本や、
 ブログ記事に目を通してきましたが、

 大別すると、以下の3つに
 分けられるといえます。

(1)モチベーション、イメージアップ系
(2)未来から逆算する系
(3)成功者から学ぶ系

 (1)は、モチベーションを高めて、
 未来イメージを明確にすれば、
 目標達成できる、とうたう類の本です。

 引き寄せの法則などが代表です。

 モチベーション、イメージアップ系は、
 以下の長所があります。

<モチベーション、イメージアップ系の長所>

  • 気持ちが高まる
  • ワクワクする
  • 「なんでその目標をやるのか」が明確になる

 ただ、一方で、以下の短所もあります。

<モチベーション、イメージアップ系の短所>

  • 気持ちがすぐ萎えてしまう
  • 行動に移せない
  • イメージを高めただけだと、脳が錯覚して、かえって目標達成できない

(2)の未来から逆算する系は、
 主にビジネス関連の書籍等でうたわれています。

実は、未来(目標を達成した状態)から逆算して、
行動計画を策定し、
日々の目標レベルにまで落とし込むやり方は、

 目標達成の方法論としては、
 これが最も確実なやり方です。

 もちろん、そこには、

  • 逆算の手順が間違っていない
  • そのうえで、すべての工程をやりきる

 ことが前提になります。

 この点が、未来から逆算する系の最大の長所です。

 ただ、未来から逆算する系は、
 人の感情面を考慮していないために、
 以下の短所があります。

<未来から逆算する系の短所>

・「やってあたりまえ」が前提であるが、
 実際のところ、一人では難しい。
 結果として、往々にして、
 上司や先生から、尻を叩かれ続けないといけない。

・自分の「やりたいこと」に一致しているかどうかは関係ない

⇒結果として、目標達成しても、
 そこで燃え尽きてしまうケースが多い。

 (3)の成功者から学ぶ系は、
 成功者の自伝が最たるものです。

 実は、成功者の自伝が、
 読み手の目標達成に大きなプラスとなる前提は、
 非常に限定されています。

<成功者の自伝が読み手にプラスになる前提>

・成功者と同じ仕事をしていて、
 なおかつその仕事が好きで好きでたまらない。

 あるいは、好きで好きでたまらない仕事などが、
 すでにあって、
 成功者に共感できる場合、

 成功者の自伝は、
 自分自身にとってのモデリングとして役立ちます。

 ただし、その場合、
 自分が素直に自伝に共感し、
 その通りに何としてもやりたい! という、
 強烈なマインドセットが必須です

<成功者の自伝の短所>

・実際のところ、成功者と同じように行動しても、
 同じように成功できる保証は何もない

・マインドセットが整っていないと、
 自伝から得られるものは何もない

 このように、よくある目標達成アプローチは、
 それぞれ、一長一短があります。