皆さま、日々ワクワクして、
過ごしていますか?
ワクワク目標達成研究室の森です。
今回は、
硬直型マインドセット→しなやかマインドセットへ変えることは可能か?
この点について触れてみたいと思います。
脳は筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップする

「マインドセット『やればできる! 』の研究」では、
硬直型マインドセットを変えるうえで、以下の点が述べられています。
(1)まずは「しなやかマインドセット」そのものを知識として伝える
これは、
「人間は努力することで
自分の意思により人生を変えていくことができるんだよ」
と伝えるだけでは、お話にならないです。
「マインドセット『やればできる! 』の研究」を読んでもらったりして、事例レベルで知識として知ってもらう。
本のなかでは、ワークショップを通して伝えているようです。
(2)メンタルトレーニング
「マインドセット『やればできる! 』の研究」では、このプロセスで行っているワークショップの詳細は、あまり示されていません。
ただ、本で記載されている内容から判断すると、
- まず「脳は筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップする」という話をして、脳の神経細胞の写真を見せながら、視覚的にも「脳は成長する」ことをイメージさせる
- ワークショップを通して、「自分の脳は自分で作っていくものだ」というマインドセットを持たせる
…ということのようです。
原田メソッドでも「メンタル“トレーニング”」と、
トレーニングを強調しています。
「脳は筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップする」というのは、しなやかマインドセットを培う上で重要なポイントですね。


硬直マインドセットと、しなやかマインドセットを決める要素は「教育」

硬直マインドセットから、しなやかマインドセットに変わるのは、やっぱり簡単ではないです(簡単にできれば苦労しないですよね)。
というのも、硬直マインドセットというのは、一種の「成功体験」だから。一般論として、人は成功体験を否定して、その反対のことをやるのは、ものすごくハードルが高いですよね。
では、具体的に何の成功体験なのか?
それは親や社会に対する、自己防衛的な「成功体験」です。
子どもは、今のままの私では親や社会は愛してくれないと悟ると、親が愛してくれる「理想の私」を「演じる」ようになる。
演じていると心も多少安定するし、親や社会も愛してくれる。それが積み重なると、演じている私が「当たり前」になる。
結局、それが硬直マインドセットになっていく、というわけです。
無理やり演じている以上、心が苦しいから、どうしても「べき」「しなければならない」で乗り越えようとする。そうした過程で、硬直マインドセットの特徴が表れていく、というわけです。
こうしてみると、硬直マインドセットから、しなやかマインドセットに変わるきっかけは「教育」であることが多いです。実際のところ、しなやかマインドセットを持っている人は、ほぼ例外なく、そうした教育を誰かから受けています。
逆に、「教育」によって、しなやかマインドセットの素養があった人が、「私なんか何をやってもダメ」という硬直マインドセットに陥るケースが、圧倒的に多いです。まぁ、それは実感していることと思いますが。
ちなみに、一番不毛なのは、
「私がこんなのは、親が硬直マインドセットだったからだ!」
などと、親や社会を責めること。
これこそ、硬直マインドセットの典型なので。



しなやかマインドセットの人は原田メソッドでいう「自立型人間」

最後に、しなやかマインドセットの人は、
目標達成においても、硬直的に取り組むことはしない点について触れます。
- しなやかマインドセットの人は、「年頭の決意」を決めてそのままにはしない
- しなやかマインドセットの人は、目標達成のための戦略、環境設定を多方面から明確にして、実践する
- しなやかマインドセットの人は、それでも目標達成できなかったときに、落ち込むのではなく「この失敗から何を学べるか。この失敗をどう次に生かすか」を考える
これって、原田メソッドでいうところの理想像である「自立型人間」そのものなのです。
実は、原田メソッドをスキルのみでなく、根本にある哲学を正しく理解したうえで実践していけば、マインドセットもしなやかになりやすい。
(原田メソッドをスキルのみ実践すれば、硬直マインドセットの人は、目標達成によって、逆に硬直マインドセットが一層強化されることになります)
とりあえずは、『目標達成のルール』のリンクを置いておきますので、ぜひ読んでみてください。


次回予告
硬直マインドセットの話は、今回でしめにしようと思っていたのですが、最近、「チートもの」流行以上に、硬直マインドセットが一因となっている問題がクローズアップされました。
そう、2019年8月1日に発売された『上流国民/下流国民』です。
「上流国民/下流国民」という考え方自体、硬直型マインドセットの典型に見えます。
次回は、硬直型マインドセットを踏まえつつ、『上流国民/下流国民』を取り上げてみたいと思います。