皆さま、日々ワクワクして、
過ごしていますか?
ワクワク目標達成研究室の森です。
前回もお話ししたように、
原田メソッドでは、
夢や目標を描くうえで、
4つの視点から描きます。
それを「目的・目標の四観点」といいます。
「目的・目標の四観点」では、
夢や目標を4つの視点から描きます。
①自分・有形
②自分・無形
③社会他者・有形
④社会他者・無形
今回は、前回触れなかった、
「夢や目標を4つの視点から描くことで、
何かいいことがあるの?」
この点について、触れていきたいと思います。
先に、結論から書いておくと…
「自分・有形」へのモチベーションが高まる傾向にある
(これを「なでしこの法則」と呼びます。
2.「自分・有形」の目標に向かう過程で、
「自分・無形」が高まって、心にゆとりができると、
「社会他者・有形」を実現したい気持ちが高まる
この2つをあわせて、
「たすきがけの法則」と呼びます。
普通は、人は「誰かのために」でより頑張れる

目的・目標の四観点のメリットのその1
”「社会他者・無形」を高めると、
「自分・有形」へのモチベーションが
高まる傾向にある”
言い換えれば、
「自分のため、という以上に、
誰かのために、自分が目指す目標に向かうと、
より頑張ろうと思える」
皆さまは、どう思われますか?
そうだ! と共感される方が多いと思います。
その一方で、
嘘だっ! と感情的反発が先立つ人もいるでしょう。
それは間違いだ、という判断をする人もいるでしょう。
まずは、そうした気持ちを自覚したうえで、
これからのお話に
目を通していただければと思います。
原田先生は、ここを説明するときに、
2011年、当時東日本大震災時に、
なでしこジャパンが
ワールドカップで優勝したときの話をします。
当時、下馬評では、
なでしこジャパンはいけて世界3位。
しかし、当時の澤キャプテンは、
あくまで「ワールドカップ優勝!」
そして、そのあとに語ったのは、
「ワールドカップ優勝を通して、
被災者や国民の皆様に、
勇気と元気を与えたい」
そして、優勝後は、
帰国直後に被災地を見舞いました。
心から、そう思っていた、ということですね。
そのため、原田先生は、
”「社会他者・無形」を高めると、
「自分・有形」へのモチベーションが
高まる傾向にある”
を「なでしこの法則」と呼びます。
他にも、
「親孝行をする」ために目標に向かう人など、
実際のところ、「なでしこの法則」の例は、
枚挙にいとまがないといえます。
「なでしこの法則」が感情的に受け入れられないケースとは!?

さて、ここからは原田メソッドを少し外れて、
個人的な考えを入れて、お話ししていきます。
原田先生が明言しているわけではないですが、
四観点でいう「社会他者」は、
社会心理学でいうところの「内集団」と、
近似するところが大きいといえます
自分が属していると実感しているグループのこと
「家族」「広島県民」「カープファン」「日本人」など
その一方で、自分が属していると実感していないグループは
外集団と呼ばれます
「カープファン」にとっては巨人ファン、阪神ファンなど
社会心理学的、進化心理学的な観点でいえば、
ヒトは「内集団のために貢献する」ことで、
内集団と一体になっている実感を持てたときに、
強力な感情やモチベーションが
想起されるようになっています。
ここまでみていくと、
「なでしこの法則」に対して、
感情的反発が高まるケースがあるのは、
なぜだか理解できるのではないでしょうか。
そう、内集団がないケースです。
別の言い方をすれば、
家族や学校、社会から疎外された感情を持っていると、
素直にはこのことは受け入れられない。
とはいえ、この場合でも、
「社会他者・無形への恨みや反骨心」が高まることで、
「自分・有形」へのモチベーションが高まるケースも、
おうおうにしてあります。
「俺をバカにした家族や学校、社会を見返してやる!」
というパターンですね。
現実問題、このパターンのほうが、
意外と多いのかもしれません。
あと、なでしこの法則に対して、
「人間は自己利益の最大化を追及している」
という、合理的経済人モデルからの批判も、
まれにあります。
まぁ、合理的経済人モデルは、
実際の人間に当てはめるのは
無理がありすぎるのですが、
もう少し感情的に、
「人間なんて、みんなジコチューでしょ!」
という批判もあったりします。
ただ、このケースも、つきつめれば、
内集団から裏切られた恨みが、
原動力となっているパターンが多いですね。
次回は、
”「自分・有形」の目標に向かう過程で、
「自分・無形」が高まって、心にゆとりができると、
「社会他者・有形」を実現したい気持ちが高まる”
この点について、考えてみたいと思います。