目標達成に関するよくある3つの誤解

目標達成に関して、
よくある誤解、あるいは言い訳として、
次の3つがあります。

①意志力
②生まれつき、遺伝
③目標達成できないのは誰かのせい、
 逆に目標達成は自分だけでするもの

目標達成できないのは「意志力が弱いから」!?

 目標達成に関する誤解の最たるものとして、

「目標達成できる人は意志力が強く、
 目標達成できない人は意志力が弱い」

 というものがあります。

 ここでの「意志力」は、
 要は我慢強さ、気合いと根性だと、
 言い換えてもいいです。

 この考え方は、

「目標達成はつらいが、やらないといけない。
 あるいはやって当たり前」

 という我慢大会を誘発しがちであり、
 往々にして、目標達成の生産性を下げがちです。

 実際のところは、意志力の問題以上に、
 どんな人でも環境、状況によって、
 結果が非常に左右されるところが大きいです。

 ほんのちょっとした状況の違いで、
 うまくいかなくなることは非常に多いといえます。

 たとえば……

  • 会場がちょっと暑すぎただけで、セミナーがうまく回らない
  • 空港や電車に近い学校では、子どもたちの成績が下がる

 この「空港や電車に近い学校」は、
 目に余る騒音というレベルではなく、
 一見そんなに気にならないレベル。

 しかしそれでも、
 子どもたちの成績に対して、
 統計的にも有意なレベルで、悪影響を及ぼしている。

 その証拠に、防音対策をすると、
 その学校の子どもたちの成績は上がっています。

 「意志力=気合いと根性」であれば、
 子どもたちが気合いを入れればオッケー! となるのでしょうが、
 それは、無益な精神論ですよね。

 まれに、どんな想定外の状況下でも
 強い意志力をもって行動できる人もいますが、
 
 そうした「例外」にフォーカスするのではなく、
 「確率」にフォーカスすべきだといえます。

 もちろん、環境や状況を整えれば
 万事解決ではないです。

 しかし、気合いと根性といった、
 無益な精神論ではなく、
 メンタルトレーニングという、
 科学的にも有益な精神論が必要とされます。

目標達成できる人とできない人の差は「生まれつき、遺伝」で決まってる?

 続いて、目標達成できる人とできない人の差は、
 「生まれつき、遺伝」で決まっている、
 という考え方について触れます。

 この考え方は、実際のところ、
 荒唐無稽な考え方というわけではなく、

 遺伝の影響は決して小さくはないです。

 ただし、「何の努力もなしに遺伝的素養が開花する」
 なんてことはほぼない。

 結局は、努力が必要になる。
 
 もちろん、その特定の努力に対して、
 苦労だと思わず集中できることは、
 一定の遺伝的影響と環境の要因が大きいでしょうが。

 大事なことは、

・宿命論的な言い訳として遺伝を用いないこと
・決して人との比較で目標を設定しないこと

 特に、人との比較で目標を設定すると、
 苦しくなることが多いです。

 比較するなら、目指す自分自身の理想と
 比較すべきです。

目標達成できないのは誰かのせい?
逆に目標達成は自分だけでするもの?

 目標達成に関してマイナスとなる考え方としては、
 過度に人に依存したり、
 逆に、過度に人に頼らないことをよしとする考え方。

 過度の依存の例としては…

・会社で自分がうまくいかないのは、全部上司のせいだ
(自分が全く悪くない、なんてことがあると思いますか?)

・上司が自分のモチベーションを高めてくれないから、やる気が出ない
(上司がモチベーションを高めないとやる気にならないってのは、
 上司から尻を叩かれないとやらない、というのとあまり変わらない)

・やってみたけどうまくいかなかった。
 だからこの方法論は間違っている
(きちんとやりましたか? うまくいかなかったときに、質問しましたか?)

 逆に、過度に人に頼らない例としては……

・周りの人間は全員、敵。信じられるのは自分だけ

・人に頼るのは、弱い人間がすること

 過度に依存したり、また強がったりすると、
 目標、とりわけ大きな目標は、達成できません。

 結局、大きな目標を達成できるようになるには、

 「周りや他者が応援したい! と思える私になる」

 このことが、重要だといえます。