「チートもの」人気に見る硬直型マインドセット -2-

 皆さま、日々ワクワクして、
 過ごしていますか?

 ワクワク目標達成研究室の森です。

 前回、最近のアニメや漫画、またはラノベで一つのジャンルになっている「チートもの」の背景には硬直型マインドセットがあるのではないか、というお話をしました。

※チートもの
ここでは「主人公が周囲と比べて、ありえないほど強い、またはありえない能力を持って、異世界とかで活躍する」ジャンルのことをさします。

 今回は、現在「チートもの」が人気となる時代的背景及び、硬直型マインドセットについてさらに掘り下げていきたいと思います。

インターネットやSNSでの能力の「可視化」が「チートもの」人気の時代的背景

 現在「チートもの」が人気となる時代的背景は何か?

 一つの決定的な要因としては、インターネットやSNSの隆盛によって、現実世界のあらゆるジャンルで、チートとしか思えないような、次元の違う能力を持つ人々が「可視化」されたことではないかと考えます。

 スポーツは昔から、次元が違うとしか思えないほどの能力の違いが「可視化」されやすいジャンルでした。

 加えて、Facebookなどの流行で、友達の友達、あるいはその先くらいのレベルで、「私とは次元が違うとしか思えないほど、能力が違う」人々の活躍が、いやおうなしに目に飛び込んできます。

 そうなってくると、硬直型マインドセットを持っている大多数の人からすれば、

「人の能力って、努力でどうこうなるものじゃなくて、
 生まれつき『持ってる』かどうかだよね」

 と考えるのもやむなし、ではないでしょうか。

 そうなると、努力して能力を身につける、といっても、あまりリアリティがない。
 むしろ、能力を「持ってる」、または外発的に、偶然に「身につけた」キャラの活躍のほうが、逆にリアリティが出てくるし、共感しやすい。

 チートもの人気の時代的背景には、そういったところがあるのではないでしょうか。

チートもの人気には、従来的な「努力・友情・勝利」マンガにもう飽きた、という単純な理由も大きいだろう。
それはそうなんですが。やっぱり流行の背景にあるものを追いかけて、分析したくなるじゃないですか。
君、もう少し、考え込まずに素直に生きたらどうかね?
それ、奥さんからもよく言われます(笑)

硬直型マインドセットとしなやかマインドセットの進化生物学的な背景

 能力の違いが「可視化」される現在。
 実は、処方箋(?)は、はっきりしています。

  • 他者と比較すると苦しくなるだけ。
    比較するなら「自分自身の理想とする姿」
  • ワクワクするような「自分自身の理想とする姿」に向けて、
    周りがどうであろうと、日々努力していけばいい

 もちろん、原田メソッドでもそのように説いています。
 そしてこれは「しなやかマインドセット」の特徴でもあります。

 ただ、こうした言説に対して、
 知識レベルで、「そうだったのか! 知らなかった!」という人に、
 私はお目にかかったことがありません。

 たいていの人は
 「頭ではわかっているけど、だけど……」ではないでしょうか?

 頭ではわかっているけど、
 感情レベルでは別の行動をしてしまう。

 これって、いろいろなところで聞く話ですよね?
 よく聞くのは、ダイエットではないでしょうか。
 
 
 なぜダイエットできないのか?

 進化生物学的な観点でいえば、

「人類歴史では
 狩猟採取時代からずっと、

 食料が少ない、
 中でも脂肪や甘いものが希少で、

 目の前にそれがあれば、
 腹いっぱいそれを摂取するよう
 遺伝子プールに記憶されている」

 という説明がよくなされます。

 とりあえず、脂肪や甘いものを見つけたら、
 次にそれを摂取できるのはいつかわからないから、
 食べられるだけ食べておけ。

 ということになるのでしょう。
 遺伝子レベルでいえば、
 それが合理的だったのでしょう。

 だから大半の人は、
 脂肪や甘いものが多量にあれば、
 感情にゆだねていると過剰摂取しやすい、
 というわけです。

 さて、現在の基準でいえば、

 みんなが「しなやかマインドセット」を持てれば、
 みんなが主体的に努力していけそうです。
 すばらしい未来が待っていそうですね。

 なぜ、みんなが
 「しなやかマインドセット」を
 持つことができないのでしょうか?
 そう考えたくなります。

 ただ、先ほどの進化生物学的な観点を流用すれば、

 人類歴史の大部分で、
 大多数の人が硬直型マインドセットを持っているのがよしとされたので、現在もその傾向が続いている、ということになりそうです。

 逆に、みんなが硬直型マインドセットを持っていることで、どのような利点があったのか?
 そのような発想法が必要なのかもしれません。

 そういう視点で、大多数の人が硬直型マインドセットを持っている社会は、何が利点なのかを考えてみると……

「集団を維持させやすい」

 ということになるのではないでしょうか。

 江戸時代をイメージすると、
 わかりやすいかもしれません。

 士農工商が固定化された社会で、

「努力することで、
 自分の意志で人生を変えることができる」

 とみんなが思ったら、
 身分制度が崩壊しますよね?

 では、逆になぜ
 しなやかマインドセットの人が、
 一定数存在してきたのか?

 おそらく、そうした少数の創造者、
 あるいは破壊者が存在することで、
 集団が突然変異しやすい
からかな、と思います。

 しなやかマインドセットの人が支配層に現れれば、
 その集団はより進化する可能性がある。

 逆に、それ以外の層に現れれば、
 社会を変革しうる可能性が少し高まる。

う~ん。一見わかりやすいけれども、これって単なる「なぜなぜ話」じゃないか?
なぜなぜ話
進化生物学、進化心理学のなかには、いかにもそれらしいストーリーを作ることに力を注いでいて、科学的根拠がない、薄いものが多いという批判
確かに、それは否定できないですね。科学的に検証したわけではないので。あくまで一つの仮説を提示したということで。
それに、大多数が硬直型マインドセットである根拠が、そんなに大切か? どうでもよくないか?
現在の価値観で、しなやかマインドセットの人が増えたらよいというのであれば、個人のアプローチだけでは限界がある。どこかで集団的、文化的なアプローチが必要になる。その際の手掛かりをつかむうえで、大多数が硬直型マインドセットである根拠を考えることは、無駄ではないと思います。
いずれにせよ、君ひとりでどうこうなる問題ではないだろう。
それこそ硬直型マインドセットですね。
こりゃ一本取られたね。

次回予告

次回は、いよいよ、

  • 硬直型マインドセット→しなやかマインドセットへ変えることは可能か?また逆も可能か?

 上記の疑問について、考えてみたいと思います。

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